安心と安全を届ける、寮長寮母の1日
寮長寮母の1日は、朝早くから夜遅くまで続きます。調理や管理、見回りや事務作業など幅広い業務があり、拘束時間は決して短くありません。だからこそ途中で休憩や気分転換を取り入れながら、自分たちなりに工夫して働くことが大切です。ここでは、実際に働くご夫婦の声をもとに、1日の流れをご紹介します。

1日のスケジュール
朝の時間
挨拶と朝食からスタート
1日の始まりは、寮母が早朝に厨房へ入るところから。朝5時頃に調理を始め、6時30分頃に寮生へ朝食を提供します。副菜の準備や食材の受け取り、翌日の発注作業まで、朝の時間はとても忙しく動きます。調理補助のパートさんもいるので、一緒に協力しながら準備を進められます。
寮長は、7時頃から寮内の見回りを開始します。館内を巡回しながら異常がないか確認。学生たちに「おはよう」や「いってらっしゃい」と声をかけます。
午前中
事務と来客対応
朝の巡回や見送りなどが落ち着いたら、午前は、荷物や郵便の受け取り、来客対応を中心に行います。
寮母は朝食の片付けと並行して、午前中に食材発注や在庫確認を行います。パートスタッフとの連携も欠かせない大切な時間です。
午後
夕食の準備と学生対応
昼食後には中抜けや休憩時間を取り、気分転換をします。健康を保ちながら働き続けるためには、リフレッシュの時間が大切。
午後4時頃、寮母は再び厨房に入り夕食の準備を始めます。一方、寮長は修繕依頼や設備の確認を行ったり、帰寮する学生に「おかえり」と声をかけたりします。体調不良や相談があれば、ここで話を聞くこともあります。
夜
食事提供と見守り
夕食は18時半から。厨房では温かい食事を提供し、食堂には学生たちのにぎやかな声が広がります。時には「この料理がおいしかった」と声をかけてもらえることもあり、それが明日の活力になります。
夜10時を過ぎると、寮母は片付けと翌日の準備を終えて退勤します。寮長は外泊届の提出などを確認し学生たちが無事に帰ってきているかを確認します。1日を通して寮生たちの安心と安全を守ることが使命です。
支え合いながら続ける、充実した毎日
長い1日の中で業務を進めていきますが、慣れてくると生活リズムの一部として自然に回せるようになります。途中で休憩を挟んだり、外出して気分を切り替えたりすることで、無理なく働き続けることができます。
「毎日の挨拶」「入居者の小さな変化に気づくこと」「安心できる食事を届けること」。その積み重ねが寮の安心につながり、働く自分たちにとっても大きなやりがいを感じられるようになるでしょう。