安心と笑顔を届ける、寮長寮母の仕事
学生や社員が安心して暮らせる環境を整える。それが寮長寮母の役割です。館内の見守りや食事づくりを通じて、入居者の「ただいま」と「おかえり」を支える存在となります。資格や経歴よりも大切なのは寄り添う気持ち。多くの先輩が未経験から挑戦し、今では安心と笑顔を届けています。ここでは、寮長寮母の具体的な仕事内容をご紹介します。
仕事内容
寮長・寮母の仕事は、学生や社員が安心して生活できる「もう一つの家」をつくることです。館内の管理や調理、日々の見守りなど幅広い役割を担いますが、特別な資格や経験がなくても挑戦できます。家庭での料理経験や、人と接する姿勢を活かしながら、多くの方が未経験からスタートしています。

管理業務(寮長)
寮長の主な役割は、寮全体の運営を安全かつ円滑に進めることです。毎朝の館内巡回では、共有スペースや設備に異常がないかを確認し、必要があれば修繕を依頼します。また、日報作成や在寮確認といった事務業務も行い、日々の状況を正確に把握します。
登校や帰寮のタイミングで入居者に声をかけるのも大切な仕事です。体調の変化やちょっとした表情の違いに気づき、早めに対応することで安心を届けます。夜は外泊届提出と照らし合わせながら全員の無事を確認します。寮生の安全を見守る最後の砦として、安心できる生活環境を守っています。
調理業務(寮母)
寮母は、入居者の健康と日々の生活を食事で支えます。朝食と夕食を中心に調理を行いますが、レシピとマニュアルが整っているため、家庭料理の経験があれば十分に対応可能です。多くの食材は下処理済みで提供されるため、効率よく大量調理ができる体制も整っています。
食材の発注や在庫管理も大切な業務の一つです。入居人数に応じてシステムが必要量を算出してくれるため、慣れてしまえば難しい作業ではありません。HACCP基準に沿った衛生管理を徹底することで、安全で安心できる食事を提供できます。
食堂では、学生から「おいしかった」、「この料理が好きです」と声をかけてもらうこともあり、それが日々の大きな励みとなります。食事を楽しみに帰ってくる入居者に、温かい料理を届けることが、寮母の大切な役割です。
共通の役割
寮長・寮母に共通するのは、入居者の暮らしに寄り添い、日常を見守ることです。何気ない「おはよう」「いってらっしゃい」「おかえりなさい」といった挨拶の積み重ねが、入居者の安心感を育みます。
また、体調や表情の変化に気づき、必要なときに声をかけることで、ちょっとした不安や問題を早期に解決できることもあります。夫婦で役割を分担しつつ、お互いの得意分野を活かし合いながら支え合うことで、寮の運営をよりスムーズに進められます。

1日の流れ(例)
一日のスタートは、寮母が厨房に入り朝食の準備をすることから始まります。副菜の調理や盛り付けを行い、朝6時30分頃には学生に食事を提供します。その頃、寮長は館内の巡回を行いながら学生に「おはよう」と声をかけ、登校を見送ります。
午前中は、郵便や宅配便の受け取り、来客対応など事務的な業務が中心です。寮母は朝食後の片付けを済ませ、食材の発注や在庫確認を行います。午後は休憩を取りながら気分を切り替え、夕方からは再び厨房に入り夕食の準備を開始。寮長は修繕や設備確認を行いつつ、帰寮する学生に声をかけ、相談に乗ることもあります。
夕食の提供が終わると、食堂には「おいしかった」という声が響きます。夜は寮母が片付けや翌日の準備を行い、寮長は外泊届など寮生の状況を確認。一日の最後まで入居者の安全を見守ります。

やりがい・魅力

この仕事のやりがいは、日々の小さな積み重ねが入居者の安心につながることです。食堂での「おいしかった」のひと言、体調に気づいて声をかけた時の「ありがとう」、卒業後に訪ねてくれる元寮生の存在――その一つひとつが、自分たちの仕事が誰かの生活を支えている実感になります。
夫婦で協力しながら働けることも大きな魅力です。役割を分担しつつもお互いを補い合える環境は、仕事を続ける上で心強い支えとなります。
活躍している人
寮長寮母の仕事に特別な資格や経験は必要ありません。大切なのは、人と向き合う姿勢です。毎日の挨拶を笑顔で交わせること、人の話に耳を傾けられること、そして状況に応じて柔軟に対応できること。その一つひとつが入居者の安心につながります。
また、高校生や大学生など若い世代と接することを楽しめる人にも向いている仕事です。日々の暮らしを支えながら、その成長を見守ることは、大きなやりがいになります。夫婦で協力し合いながら役割を分担できる方であれば、さらに安心して取り組めるでしょう。
寮長寮母の求める人物像について詳しく知りたい方は「採用コンセプト/求める人物像」のページもご覧ください。